hanabumi監修 東 英美プロフィール
あずま えみ
1980年新潟県生まれ。フローリスト
明治学院大学を卒業後、日本航空の客室乗務員として国際線に乗務。
5年間の乗務を経て、花の世界に転身するため2008年渡仏。
パリで、ヤニック・スージニエブ、金本久美よりサティフィケイト授与。
エリック・ショウバン、濱村純、斉藤由美らのレッスンを受ける。
1年間のフランスでの花留学を終え、2009年7月に帰国。
「はなささら」をスタートする。
2010年「はなてがみ」で花屋の商品として史上初のグッドデザイン賞を受賞。
2019年 「はなささら」を株式会社artLargeに譲渡。「hanabumi」と改め、以後監修として携わる。
「花屋はサービス業だと思う」
贈っているのは「花」だけではなく、相手を想う「気持ち」。
お祝いの嬉しい気持ち、言葉では言い尽くせない感謝の気持ち、
何かを失った悲しい気持ち、
お花は相手を想う気持ちにそっと寄り添って、代弁してくれる。
その気持ちを「花」にのせて、丁寧に包んで贈るのが花屋。
だから花屋は小売業ではなく、サービス業だと思っています。
「花への想い」
思い返してみると、心の片隅にはいつも、
花と一緒にいたいという想いがありました。
花の好きな母と叔母の影響で、
幼い頃からお花が近くにあると幸せでした。
母と公園に出かけ、そこで摘んだ花を渡されると、
私は小さな手でギュッと握り、
満面の笑みでずっと離そうとしなかったのだとか・・・。
もう少し大きくなってからも、独りで公園に遊びに出かけては花を摘み、
自分の花瓶に生けたりするのが大好きでした。
ただ美しい花をつくるというだけでなく、
型にはまらない毎回斬新な作り方で、
人の心にうったえ、いつまでも忘れない印象を残す彼の作品。
私の目指したいのも人の心に残るものを作ること。
あのとき、公園で摘んだ花を早く母に見せたくて仕方がなかった。
花で人を喜ばせたいという、その気持ちはいまも変わりません。
東 英美